前回の投稿から随分と日にちが空いてしまいました。季節はどんどんと進み、先日氷見では「寒ブリ宣言」が出るなど、本格的な冬の到来が感じられる日になってきました。
さて、当スクールでは、高校生の生徒も多く教えております。属性で言うと中学生よりも多く、私たちに対する期待もひしひしと感じられ、気合が入ります。
それらの生徒たちは、必ずしも英語が得意な子ばかりではありません。しかし、将来的には英語を話せるようになりたい、と希望する生徒たちばかりであり、そういった生徒たちにどうやったら、英語ができるなるのかを日々アドバイスしています。
英語の基礎は中学英語
そのような数多くの生徒の状況を分析する中で、気がついたことは、中学校時代の英語の理解不足です。
このブログでも繰り返し述べておりますが、中学校の英語は、非常に有用で、また、教科書も非常によくできている上に安価です。
中学の教科書は、自主学習にするには、グループワークの指示や「やってみよう」(自分自身で)などの作業がある上に、その模範解答は用意されていない等、自己実習ではとっつきにくい点もありますが、良い教材である事は変わりがありません。
この英語教科書を使って、自習をする際に気をつけてほしい、考慮てほしい点が2つあります。それは
- 本文は丸覚えをする。
- 英文法のルールはしつこく日本語で暗記する
です。
中学英語を学び直す際に考慮すべき2つのこと
英語教科書は丸覚え
これはいつも言っている通りですが、英語は語いが全て。知らない言葉は聞き取れませんし、聞こえませんし、書けません。とにかく、言葉を頭に叩き込むことが重要です。
しかし、「丸覚えしなさい」と言うと、単語や英文の意味もわからず、覚える生徒もいるのですが、ここはしっかりと抑える必要があります。
そして、単語レベルではなく、英文を全て覚える事は、英単語や、英熟語の使い方を覚えることにもつながりますので、非常に効率的であるといえます。
英文法のルールを日本語で覚える
これについては、英語が不得意な生徒があるほど、英文法のルールをあいまいに覚えているからです。例えば、現在進行形は
Be動詞+ ing
ですが、不得意な子は「 ing=進行形」と覚えています。そうなると、進行形を作る際に、Be動詞を忘れたり、英文を読むときに、「ing」がついていると、いつでも進行形だと判断します。現在完了や受身の分も同様で、「過去分詞たつく」だけを覚えていて、これら二つがごっちゃになっています。
これを防ぐために、私はあえて、これを現在進行形と言えば「 ビー動詞プラスラアイエヌジー」と、何度も復唱させることがあります。
一見すると、当スクールの標榜する「英語は音読で伸びる」に反するように感じられますが、しっかりとここを押さえておくと、そのうち意識しなくてもわかるようになるので、重要で有効であると考えています。
英語の教科書はほんとに有効?
さて、少なくない人がもつ疑問が「中学英語が重要な事はわかるけど、そこまでやる必要あるの?」と言うものです。ただでさえ高校の授業だって忙しいのに、中学英語やる価値あるの?と。
言いたいことはわかりますが、中学英語からやるべきです。
事実:中学英語で9割カバー
事実として、高校で新しく習う英語の文法事項は、関係副詞と分詞構文位なもの。ですので、高校の教科書を理解するのに必要な事の9割は中学で習っているのです。(語彙は除く)。
高校英語が難しく感じるのは、文や文章が長かったり、復文が多い、新出単語がたくさん出てくる、thatなどが省略されている、等だからです。
しかし、骨格は中学校で習った文法でできていますので、中学英語が有効なわけです。
中学英語の有効性を実証
では理屈はわかったけれど、本当に役に立つかどうかは別問題です。
以前、ブログでも書きましたが、Qiitaと言うサイトに、中学英語音読して、2ヶ月でTOEICスコアを270点から755点に伸ばした方の記事があります。
755点と言えば、英検で言うと英検で言えば2級から準1級相当です。
もちろん、テストの性質上、中学英語、完璧にしたとしても実際に英検2級に合格するのは難しいでしょう。しかし、その土台をしっかりと築けると言うことです(この記事の方も、中学英語に加えて、TOEIC受験にあたり、語い力は別の姉妹を用いて学習されています)。(
過去ブログはこちら→中学英語でTOEICは爆上がりQiita←英語全般にも言える)
英語はやるかやらないか
さて、成績が上がるか上がらないかについて、残された課題は「やるかやらないか」です。実は、ここが最大の難関です。英語が不得意な人のやることがなかなかできないのです。
やれないから、不得意だったわけで、なかなかこの心理的な部分を克服することは難しいです。
これも何度も申し上げていますが、やれば必ずできるようになります。もしこの部分で悩んでいるのであれば、ぜひ私たちの門を叩いてください。
お待ちしています。