英語力向上を韓国に学ぶ

ダイヤモンドオンラインに『なぜ日本人は韓国人より英語を話せないのか?専門家が教える「あっけないほど単純な理由」』と言う記事が出ておりました。

これについて筆者に大いに賛同するとともに、常々感じていることをブログにいたしました。

記事は

  1. 韓国はTOEIC S&Wが普及し、アウトプット重視。日本はL&R偏重。

日本ではTOEIC Listening & Reading(L&R)に偏重しており、実践的な英会話力育成が遅れている。

  1. 韓国は就職で高い英語力が必要で、スピーキング重視の評価。

ムスンのように、TOEIC L&Rのスコア提出義務を廃止し、スピーキングテストを重視する企業も存在する。

  1. 日本もL&Rの次はS&W。手軽なテストで弱点克服を。

ProgosやVersantといった手軽なスピーキングテストを活用し、現状の英語力を把握し、弱点克服にフォーカスすることで、効率的な英語学習が可能となる。

韓国の英語力

EP 2024と言うランキングによると、英語を母国語としない国民の中でのランキングで、韓国は50位となり「標準的な英語能力」にカテゴライズされています。

わが日本は92「低い英語能力」カテゴリーに入らされています。

似た言語体系の2つの国で、これだけ多くの差が開いてしまいました。EPに関係する記事はこちら:英語力調査:日本の順位は低下傾向 EF

韓国は英語ボキャブラリーの素養がある

韓国は受験社会

筆者によると韓国では、スピーキングとライティングと言うアウトプットを重視したからだそうです。私は本当にそれが理由なのか確認する方法はありませんが、説得力があり納得ができます。

そもそも韓国は受験者会であり、日本よりも厳しい受験勉強が待ってると言われています。よって、英語の勉強もかなりの量をすることになるのでしょう。

受験は詰め込み

ここでキーとなるのが、詰め込み教育であると言うことです。大量の英語を覚えなければいけないことになるのでしょう。これによって大量の英単語などの語彙のインプットが生まれます。これによって英語力の下地が備わるのだと思います。

それに加えて、スピーキングライティングの要求により、アウトプットの練習をすることで、英語力が身に付くのだと考えられます。

英会話に逃げるな

私も常日頃から申し上げているように、英語にはとにかく語彙力が重要です。単語などを知らなければ聞き取れないし、口から絶対に出てくる事はありません。

ここで重要なのが、「英会話に逃げない」ということです。

英語の勉強と言えば英会話、と言うイメージがあるかもしれません。イノベーションに思い込みは敵ですが、英語力向上に英会話が必要と言う思い込みが英語力向上の敵です。

英会話は、会話重視であり、かつネイティブの発音に触れられる、などと言うことで、大変人気がありますが、私は個人的にこの英会話重視というのが日本の英語力の妨げになってると思います。

英会話は勉強した気になったり、「子供が英語楽しく触れてくれればいい」という思い、楽しい発音が身に付くなどと言うことで、親世代は猛進的に行かせがちです。

しかし、得られるものは「やった気」「満足感」なだけです。英会話の時間は英語に触れる密度も低く、触れる。英語の量も非常に少ない。だから伸びないんです。

語彙力は英会話の基礎

しかし、スピーキング重視だと言ってるじゃないか、と思われるかもしれませんが、この筆者も知識重視でTOEIC 800点位までは、スピーキングを重視するのではなく、知識量を増やせと言っております。

しかし、知識を増やすことと、アウトプットの練習をそれぞれ段階を踏んで行う事はあまり効率的と言えません。

ですので、知識(語彙力)を増やすことができで、かつスピーキングやリスニングの練習にもなる音読を私たちは推奨しているわけです。

ですので、TOEIC 800点未満の方や、小中高大学生は、英会話などにも抜かさず、語彙力を増やし、リスニング力を鍛える練習をしましょう