カムカムエブリバディ安子←英語習得に必要なものは?

昨日12月9日の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」の第29話における安子役、上白石萌音さんの英語の長台詞が上手だと話題になっています。

英語だけでもすごいのに、素晴らしい演技と合わせてできるなんて!

(C)NHK

多くの皆さんも

「あんな風に英語を話せたらなあ」

と思われたのではないでしょうか?

安子は何と英語で言ったのか

セリフを英語で見てみる

さて、ここで安子が何と言っていたのかを見てみましょう。

For me, to study English was to think of him.

But ・・・.  But the war ・・・. The war destroyed everything..

We got married about a month  before he left for the front. I gave birth to a baby girl while he was away.

And I brought her up, singing a song that I shouldn’t have been singing.
♪「On the sunny side of the street」

That was his dream. That was his hope.

He looked forward to such a day, such a world.

And I waited. I waited, and waited, and waited for him to come home. But it was all in vain.

Why?  Why am I still studying English?

He’s not here. He will never come back. But I continue learning English every day. Why?

Why did he have to die? He studied English so hard, but all his efforts, all the knowledge he acquired, is lost at sea! It was all for nothing!

Everything was meaningless!It’s so ridiculous!

Tell me, Mr.Rosewood. You are here to help citizens like me. aren’t you?

Why am I still studying English when my husband is not with me anymore?

Tell me ・・・!

主に「日々のダダ漏れ」から

基本的な英語だけで

さて、どうでしょうか?

安子のこのセリフ。知らない単語はほとんどないのではないでしょうか?

Acquire, destroy, front(前線の意味では)等を除き、中学で習う単語、文法で成り立っています。

ということは、既に皆の頭の中にある英語で成り立っている、ということです、

英語は習うのではなく練習を

英語を話す練習が不足

では、どうして安子は英語を話せて、多くの日本人は話せないのでしょうか?

それは英語を話す練習をしていないからです。

練習をしないと、耳や口が慣れていませんし、英語を使う脳内の回路ができません。よって英語が出てこないし、聞こえてこない。

英語を「知っている」と「使える」は別なのです。

英語は習う必要はない

もう英語は頭の中にある「知っていること」を「使えるようにする」ことが足りていないので、英語ができないのです。

ですから、英語は習いにいく必要はありません。すでに頭の中にあるのですから。

(参照:英語教室に何を求めるのか

ネイティブ発音より知的な英語

もう一つ。安子と話していた米軍将校。

あの役を演じた村雨辰剛氏は、アメリカ人ではなく、もともとスウェーデン人(現在は日本に帰化)です。彼の母語はスウェーデン語で、英語は外国語として習得しました。

発音がきれいなことは間違いありませんが、「ネイティブの言い回し」や発音ができることよりも、しっかりと「知的」であれば、ネイティブの英語でなくても何とかなる、という事です。

ネイティブの言い回しやスラング等は必要なく、幅広い知識や教養など「知的な英語」が必要なのです。

(ちなみにWikipediaによると上白石さんは英検2級だそうです)

英語を音読して練習しよう

毎度毎度同じことことを言って申し訳ないのですが、その英語の練習に適しているのは「音読」です。

外国人講師指導の下、本の音読をして、発音を矯正し、知識を広げることで、通じる英語は必ず習得できるようになります。

私たちはそのお手伝いをさせていただきます。