スイスにある世界的な語学学校であるEF Education Firstが「英語を母国語としない国々」の英語力のランキングを発表しました。これには日本人にとって残念な結果が載っていました。
前回の同ランキングについての記事はこちら:日本の英語力は世界から遅れ? 日経新聞
日本の順位は低下
日本の状況
要点をまとめると、
- 日本は過去最低の87位
- 前回調査より七位低下
- 18歳から25歳のレベルが特に低下
他国との英語状況の比較
全世界で約2,200,000人の人たちが、この会社の英語の試験を受験。
800点満点で、平均点が493点。調査対象国は113カ国・地域だそうです。
そんな中で、日本の点数は457点。順位は87位で、アジアの23カ国中でも15位になりました。
非常に残念な結果ではありますが、皆さんはこの順位についてどう思われますか?あまり驚きは無いのではないでしょうか?
テストとしての信頼性は「?」
無名の英語テスト
正直に言うと、このテストのこの順位に、どれだけ正確に各国、地域の英語力を表しているか疑問はかなり残ります。
テストは
2022年にEF Standard English Test (EF SET)または当社の英語プレイスメントテストのいずれかを受験したグローバルで220万人以上の受験者のテストデータに基づいて作成されています。
EF EPI EF 英語能力指数 世界113か国・地域の英語能力ランキング
とあります。
申し訳ありませんが、この試験を見たことも聞いたことも食べたことがありません。
この業界に居ながらです。もちろん受けた人はいるのでしょうが、次の段落にも書いた通り、かなり受験した人に偏りがあると思います。
受験者にも偏りが?
少し、他の国の状況に目を向けてみると、日本の1つ後ろに、アフガニスタンが1点違いの88位につけています。
アフガニスタンが?
申し訳ありませんが、当国の状況を見ると、とても教育が行き届いていると思いません。
日本の7位上の80位には、シリアがランクイン。
え、シリアが?
またまたそう思わざるをえません。シリアは内戦で、国がボロボロです。それなのにそんなに英語力が??
国の間で受験層に偏りも?
主にこの学校に通っている、もしくは関係のある団体、人々が受けたのではないかと推察されます。
そして、こういった、後輩谷の中で、ごく一部の恵まれた人たちだけが、この試験を受けることができ、そういった人たちの成績が良かったのではないでしょうか。日本のように平均的な人々が受けてしまったら、こういった逆転現象が起きるのも無理は無いと思います。
英語力が低いのは自他ともに認めざるを得ない
しかし、先ほども書きましたが、日本の英語力が低い事は間違いないでしょう。これはどうにかしなくてはいけない問題です。
この問題は、政府や学校など他人を責めることなく、自分自身の責任であり、また親の責任です。
しっかりと教育をしていきましょう。
正直、日本のマスメディアや、またその記事をもとにブログを書いている私も含めて、このEF社のブランド力、プロモーション強化しているのではないかと思わなくもありません