YahooのnewsにWith online という講談社のウェブページに掲載された「英語脳”をつくるための生活習慣とは?」という記事が掲載されていました。
さて、この英語脳という言葉、みなさんも聞いたことくらいはあるのではないでしょうか?この言葉は、学術的な言葉ではない(と思う)ので、定義は人によって変わるとは思いますが、このサイトでは、
英語を日本語に変換せず、英語のままで理解する
With online 英語脳”をつくるための生活習慣とは?【理系博士の子育て第32回】
ものだそうです。(yahoo版はこちら)
英語脳はまやかし
「英語脳」はマーケティング用語
さて、これを見てどう思われますか? 「英語がわかるってだけじゃね?」と思いませんか?
はっきりって、英語脳と言う言葉は、英語業界(出版社を含む)がマーケティングのために編み出した言葉であり、それについて云々言うことは、はっきりって意味がありません。
この英語脳というのは、結局「英語慣れ」したことでしかありません。その状態をかっこつけて「英語脳」なんていう風に、さも意味があるかのように言っているわけです。
あべこべな理屈
タイトルに「多くの日本人が憧れる”英語脳”」などと書いてありますが、選ばれし者だけが得られるものなのではなく、また英語を習得するために「事前に」身につけておかなければならない能力などではなく、英語を練習した結果なのです。
ですので、英語わかるようになったと言う事が、ここで言う英語脳ができているわけです。
ここでも記事を読んでもらえばわかりますが、
未成年の段階で海外で過ごした経験のある子どもが、日本に帰ってきて母国語の日本語になったとき、英語を覚えているかというと、決してそういうことでもありません。
場合によっては、すっかり忘れてしまうという事例も存在しています。つまり、英語脳をつくったからといって、安心できるわけではありません。もちろん英語脳が継続する人もいます。これは習得したあとの家庭での過ごし方が、多少なりとも英語と関係しているのだと感じます。
With Online “英語脳”をつくるための生活習慣とは?【理系博士の子育て第32回】
これは、「英語ができていたけれど、しばらく使っていないから下手になった(退化した)」、と言う事だけの話です。
英語業界の健全な発展
こういった言説は、人を無用に不安に陥れ、不要な努力をしたり、お金を使ったりさせる、非常に不健全なものだと思います。もちろん、Iron Will Englishに英語を習いに来てもらいたいですが、脅すような言説で来てほしいとは思いません。
英語は
では、英語ができるようになるには何をすればいいのか?
いつも通りです、英語を聞いて、読んで、英語を覚えていけばいいんです。そうすれば、英語がわかるようになり、「結果としての」英語脳が身に付いています。
さぁ、こんなくだらない記事を見ていないで、英語を勉強しましょう!