5月18日に、文部科学省が公立の学校を対象とした「英語教育実施状況調査」の発表をしました。
これは全国の公立小中高校を対象とした英語に関する調査で、継続的に行っております。
残念ながら富山県の英語力は低下していると思われる結果となりました。
(2022年の記事はこちら:入試における英検の価値)
2年前と比べると英語レベルの低下?
2020年は46.2%が英検3級程度の実力
2020年にも同様の記事が出ていましたが、その時の富山県内の中学3年生時の
- 英検3級相当取得率 約21.6%
- 英検3級相当の実力があると認めた生徒 約24.5%
合計で46.2%でした。
2022年は43.8%へ低下
- 英検3級相当取得率 約19.7%
- 英検3級相当の実力があると認めた生徒 約24.1%
合計で43.8%と2.4%低下しました。
英語教育の改革にもかかわらず、、
結局は取りやめとはなりましたが、2020年度からは大学センター試験の「英語」を民間試験にする施策を導入するなど、英語に対する重要性、必要性が盛んに叫ばれました。それ以外にも改革が始められていたにも関わらず、むしろ英語力が低下したと思われる事は残念で仕方ありません。
英検等の受験者比率も低下
加えて注目するのは、英検などの英語の外部試験を受けた生徒の比率です。
令和元年度の調査では32.3%でしたが、令和3年では27.9%と4.4%の低下しました。
本当に時代の流れと逆行しています。
これは予想ですが、新型コロナへの感染防止のため、密になる英検会場に行くことを忌避したこともあるのではないかと思います。
新型コロナの影響は、新規感染者数だけではなく、こういった副次的な影響もしっかりと検証しなければいけないと思います。
英検の輝きは増した
英検の受験者や、3級合格者が減った、と言う事はその取得者への評価が相対的に高まると言うことです。
入試等においてより有利に働くことになります。
英語力を測ることは、言うほど簡単ではありません。その証明と言うのは難しいのです。
書類だけで判断する高校入学試験であれば、英語力が高いことを証明するのは英検などの資格試験しかありません。
その資格試験取得者が減ったと言う事は、英検の輝きが増したと言うことになります。
先取は英語、資格は英検一択
ここ富山県においては、公立高校に入ることが目的ですから、難問奇問を勉強する必要はありません。
当たり前のことを当たり前によるだけで良い。
加えて中学生が取得する他の資格(漢検や数検等)は資格の為の資格で、また実世界でもそこまで役に立ちません。(普通に勉強していけば身につくもの)。
しかし英語は違います。
英語は発展途上でまだまだ先は長い。学ばなければいけないことがたくさんある。英語をどんどんと先取りする価値はあります。
ですので中学校のうちに3級はもちろんのこと、英検準2級を取得しておく事は、受験の内申対策にもなりますし、高校進学後の英語学習と言う視点から見てもやる価値はあります。