英語も優先順位とコーチを←河北新報

河北新報と言う宮城県のローカル新聞に、中学生向けに高校入試に向けたこのゴールデンウィーク近辺にやるべきこと、の記事が載っていました。

この記事は塾の先生が書かれたようですが、塾や学校の先生が陥る典型的な「空気」アドバイスでした。

この空気アドバイス、の「空気」と言うのは、「何も言ってないのと同じ」と言うことで、一見役に立ちそうですが、実際は役に立たないと言う意味です。

それでは、どのようなアドバイスをしているのか、実際に見てみましょう。元記事はこちらから。

<入試のツボ>定期テスト 早め対策/中総体前(英語)

(河北新報に関する過去記事は↓↓↓)

河北新報→中3の英語勉強法

何をすべきかわからないアドバイス

教科書を中心に頻出の単語や熟語を最優先で覚えよう。 (中略)覚える内容が多いので、~~~今の時期からこつこつと時間をかけて学習する必要がある

<入試のツボ>定期テスト 早め対策/中総体前(英語) 4段落

定期テストと並行して入試向けの学習も進めよう。

同 5段落

その後は1、2年の文法の総まとめをしてほしい。

同 6段落

英検3級以上を取得しているなど英語が得意な生徒は、入試の過去問に取り組んでみよう

同 7段落

「あれもやろう、これもやろう、全部やろう」で、的が絞られているとは到底言えず、何をやっていいのかわかりません。

今回は英語についてですが、おそらくこの塾は、他の科目についても、同じ志向でアドバイスしているのでしょう。5科目で勘案すれば、とんでもない量をやらなくてはいけません。

全体最適ではなく部分最適

先生たちは「部分」を担っている

各先生は、自分の担当正面の事だけを考え、自分正面のベストを追求する部分最適となり、生徒たちのために総合的に良い状態「全体最適」にはならなりません。

なぜなら、先生たちは科目分業制で、その科目の点数などによって評価されますし、他の先生の科目に口をだすわけにもいきません。

また、自分の担当分野が他の科目より重要に見え、他のことが見えなくなる視野狭窄にも陥るからです。

全体を見据えたリーダーの欠如

これは広く見られ、70年前には軍事の専門家が、全体を考えずに軍事面のことだけを考えて、国が滅びました。

現代においても変わっておらず、感染症や医療の専門家が、感染症のことだけを考えた結果、いつまでも他の被害を省みない、感染症対策最優先の社会が続いています。

目的から優先順位を導きコーチをつけよう

塾や学校から出る宿題やって言われることが正しいとは必ずしも限りません。もう少し正確に言うと、必ずしも的を射ているとは限りません。

そして、あなた自身もそれら全てのことができるほど優秀ではありません。

よって、目的・目標を見据えて、今やるべきことに優先順位をつけることが重要です。必要なことに注力するのです。

加えて、自分だけで考えた優先順位、そして実施内容が正しいかどうか、合理的かどうか、学んでいるうちは分かりません。

よって、良い指導者、コーチ、メンターなどをつけるなどをして、逐次行動を見つめ直すことも重要です。