外資系の英語習得術←Forbes より

アメリカの経済紙の日本語版Forbes Japanに、

外資系企業社員、国際ビジネスの担い手に聞いた「私の英語体得法」

と言う、「現在」は外資で活躍しているビジネスパーソンがどのように英語を習得してきたかという記事がのっていましたので、紹介させていただきます。

外資系の人も英語学習で努力

ここで取り上げられている人たちは、今でこそ外資系で英語を用いて仕事をしていますが、皆さんと同じく、最初から英語が堪能だったわけではありません。

みんな、努力して英語を習得してきたのです。外資で活躍するような人たちでも苦労してきました。みなさんも学習の進捗や進歩に悲観せず、英語学習に対して少しでも前向きになって下さい。

GAFAを渡り歩いてきた人の場合

最初に取り上げられている人は、GAFAを渡り歩いてきた人。

二つの実践

その人は、

  1. 毎日、短文の日記を書く
  2. 英語ネイティブの上司との電話会議の、「イメージトレーニング」をする

の二つを実践してきたそうです。

1. 毎日、短文の日記を書く 「自分の思ったことを英語でアウトプットするのは簡単そうで意外に難しいものです。 日常的に使う日本語表現は、意外と英語でそのまま変換できないことが多く、それらの正しい英語表現を調べてすぐに使うことで、自分が日々使う利用頻度の高いボキャブラリーを増やすことができます」

2. 英語ネイティブの上司との電話会議の、「イメージトレーニング」をする 「これは上級者用ですが、言い訳のできない、失敗のできない相手との定期的な英語でのコミュニケーションの機会を作ることで、そのプレッシャーをうまく使うことができます。 たとえば毎週、上司との電話会議を設定する。そしてその会議の前夜、徐々に緊張感が高まってくる中で、目の前に上司がいることをイメージトレーニングしつつ、報告や相談の『リハーサル』をする。内容を簡潔にうまく伝える練習になると同時に、次に相手が何を言ってくるのかを予期して、その次にどう切り返すか、いくつもの会話パターンを想定しながら予行練習ができます。

同サイト

ハードルは低くない

一つ目の1日1つ短文の日記を書くというのは、当スクールでも宿題として出しております。1日1文(主語と動詞が一対)でいいので書かせております。

この二つ目を行うことは、正直むつかしいのではないかと思います。英語として難易度が高いうえ、これが日本語であったとしても、続けるのはむつかしいと思います。

こんなストレスがかかりそうな場面を考えて英語を勉強したくないですよね(こういうストレスフルなことを克服してきたから今の地位があるのかもしれませんが、、、)。

翻訳出版プロデューサーの場合

  1. 毎朝1ページ、洋書を音読アウトプット
  2. TED TALKなどからのインプット

を行ってきたそうです。

「私は洋書を毎朝最低でも1ページ音読してレコーダーに録音し、すぐに再生してチェックしています。アクセントの位置は正しいか、リズムやイントネーションはどうかなど、細かくチェックしながら聴くんです。 これはハリウッドで俳優をしていた頃からほぼ1日も欠かさず行っていることです。何がいいかというと、自分の発音やセリフの言い回しの欠点に否応なく向き合わざるを得ないのと、それを矯正したい気持ちからです」  

「TED TALKなどの音源から積極的にインプットを行うことも、空き時間がある時、普段から無意識に行っていますね。 これを1年続けるだけでも相当な効果があります。それこそ脳と舌と全身に刻み込まれていく感覚です。」

同上

これも少し上級者向けですね。すでにある程度実力がついてからの英語学習法だと思います。

特に一つ目。これはかなりのやる気、精神力がないとできませんよね。参考とすべきかは疑問の残るところです。

この記事には、英語の学習方法以外に、使う際の心構えなども載っております。

英語の学習は単純で時間がかかる

英語の学習方法はさまざま

この記事には他にも2人登場し、英語学習法だけでなく、英語を使う際の心構えみたいなことも語ってくれています。

前にも書きましたが、英語の勉強法については、人によっていうことが異なります。

ある人はひたすら英語を聞いた、とか、ある人はひたすら英語を音読したとか云々。

写経のように英語の辞書を写したという話も聞きます。

(参考:biz Spa!から「日本人が英語ができるためには」

英語は時間がかかる

言えることは、「近道はない」ということ。時間がかかる、ということです。

みんな短時間で成し遂げているわけではありません。記事を見ていると、短期間に集中して学習したように見えなくもありませんが、長い時間もかけているはずです。

(参考:どれくらい勉強したら英会話できるのか?)

言語(英語)はインプットしたモノをアウトプットすること

英語、というか言語は、大して崇高なものではありません。文学レベルになるならば異なるののかもしれませんが、基本は

インプットされたものをアウトプットしている

だけのことです。

ということは

インプットを増やして、アウトプットの練習をする、これを地道にやるだけです。

昔の私も含めて、子供はおろか大人でもこの基本をわかっていません。

その証拠に、英語学習というと、みんな英会話という「アウトプット」だけをしに行きたがります。

今一度この基本を思い起こし、英語の学習に取り組みましょう。