日本の英語力は世界から遅れ? 日経新聞

少し前の記事ですが、日本経済新聞に

「日本の英語力、世界で置き去りに 「聞く」重視で向上へ」

と言う、日本の英語教育や、日本人の英語の現状を嘆いている記事がありましたので紹介させていただきます。

英語ができないことを日本人は知っている

皆さんご存知の通り、小中高と少なくとも8年以上英語を学習するにもかからず、海外旅行さえ満足に行えないレベルの英語力しかない日本人がほとんどです。

このことは昔から言われていて、皆さん異論のないところだと思います。

それもあって、英語教育を小学校から始める、外国人の補助講師を小学校に派遣する、大学受験において英語だけ民間外部試験を導入しようとしたり、と涙ぐましい改善努力をしています。

しかしこの記事によると、ある海外の調査では、日本人の英語能力は低下し続けていると言うことです。

英語力の低下はデータで

英語力は順調に低下している

この記事では、一度として聞いたこともない「EFエデュケーション・ファースト」(本部・スイス)」と言う会社の英語能力ランキングが載っていますが、日本は2011年には14位に位置していたものの、2020年には55位にまで落ちています。それも順調に。

キレイに低下している(日経新聞より)

そもそも、2011年の14位と言う結果に疑問ですが(世界で14位とそんな高かったわけないでしょう)、この落ちっぷりに驚愕します。

TOEFLもアジアでブービー

また記事ではTOEFLのスコアランキングが出ていますが、なんとアジアで下から2番目と、栄えあるブービー賞に輝いています。

先ほども書いたように、私たち日本人の英語能力が高くない事は自他共に認めますが、このランキングにも所々「?」が沸きます。

ブービー(日経新聞より)

2011年に14位と、こんなに上位ではないでしょうし、TOEFLスコアをもってアジアの中で下から2番目の英語力と言われても納得できません。

シンガポールやフィリピン、韓国に負けてるのは納得がいきますが、よくわからないトルクメニスタンやキルギス、ボロボロのアフガニスタンや北朝鮮の人々より英語ができないとは思えません。

「そんなわけないだろ!」と普通はここでツッコミを入れるところです。

こんな無茶苦茶な比較をされてむかつきますが、英語ができないのも事実なので、甘んじて受け入れるしかないのがさらにむかつきます。

英語力を伸ばすにはどうしたらよいのか

この記事の良いところは、問題点や改善点も書いてるところ。

言語習得のメカニズムを米ケース・ウエスタン・リザーブ大学認知科学科で研究する応用言語学者の白井恭弘教授(第二言語習得論)は「日本の英語教育はインプットの量が圧倒的に少ない」とし「多聴」と「多読」による「大量の理解可能なインプット」の重要性を指摘する。

日経新聞 日本の英語力、世界で置き去りに 「聞く」重視で向上へ

と、日本人の英語のインプットの少なさをしてきています。英会話に通い、アウトプットばかりしていて「ドキっ!」としている方も多いのではないでしょうか。

さらに

「外国語の習得には、学習時間数が多いほどよいというのが専門家の一致した見解だ。早く始めれば、最終的に学習時間、つまりインプットの量を増やすことができる」

同上

と、早期学習や、学習時間の確保をお勧めしています。

英語は語い力(ボキャブラリー)

これは、私たちも同じ考えで、以前から何度も何度も繰り返し言っていますが、

英語(言語)は語い力(インプット)です。

やはり英語は語彙力 東京オリンピックから

知らない言葉は聞こえない、話せない、読めないし、書けません。
そして貧相な語い力は、品性が疑われます。

その語い力を身に着けるには、本を読むのが一番。 日本語でもわざわざ言葉を覚えることはせず、本や新聞を読んできたはず。

色々な本を読むことで身に着けていくのが常道です。

ですが、、、英語は「話す」練習も同時にしていかなくてはなりません

よって、本の「音読」が英語学習の基本となってくるわけです。

「ネイティブ」や「本場の英会話」などという売り文句に惑わされてアウトプットに時間を費やすことなく、英語の音読をしていきましょう!