英語は経済性を考えると子供はやるべき

「暮らしとお金を考えるファイナンシャルフィールド」と言うウェブサイトに、英語力が年収「100万円」の差に!?英会話力が高いと年収が高くなるかも?という記事が載っていました。

これまでも「英語と年収」の関係に言及し、「楽しい」「人生の充実」などではなく、英語は「儲かる」からやろうと言うスタンスで情報発信をして参りました。

今回もその一環の記事となります。

子どもの英語学習状況と英語と年収の相関

記事で気になった箇所が二つあります。

成長とともに減少していく(子ども)

定期的に英語を学んでいる生徒の比率は、小学校をピークに、中学、高校と下がっていく点です。

成長に従い英語を習う比率が減っている

学ぶ量が増え、必要になる時期が迫って来るのに、英語を学んでいく生徒は減っていくと言うのは、この国の英語に対する考え方を如実に表していると思います。

口では重要と言いながら、実際はやらない。言っていることとやっていることが全然違いますね。

英語は年収を上げる

そして本題の年収の方。

30代になると、「CEFR* B1 以上」の人と「CEFR A2 以下」の人を比べると

30代になると、前者が年収716.98万円であるのに対し、後者が671.64万円と、英会話力が高い方が100万円ほど年収が高いことがわかりました。40代、50代以上も同様の結果で、50代以上では約111万円の差があることがわかりました。

英語力が年収「100万円」の差に!?英会話力が高いと年収が高くなるかも?

「100万円」と言う数字は、どこを計算したら出てくるのか分かりませんが、とにかく英語ができる人は、年収が高いと言うことです。

*CEFRはヨーロッパの言語学習習得状況を表す基準で、B1はA2のいつ上位レベルB1は英検2級程度、A2は英検準2級相当とされます

英語が年収を上げるのか?

この手の記事を読むと、「英語力が年収を上げた」かのように感じますが、そういった関係にあるか、実はわかりません。

相関性はあるのかもしれませんが、因果はわからないと言うことです。アマチュアの分析かもしれませんが

英語ができる→年収が高い

ではなく、

優秀な人=英語もできる→年収が高い

のかもしれません。

と言うことで、年収を上げるために英語をやるべきかどうかはわかりません。。

英語と年収の関係の考察

では、なぜこのような相関関係が生まれるのかを考察しました。

シグナル効果

英語ができると言う事は、あるシグナルを出している、と言う事かもしれません。

すでに何度も申し上げたように、英語はすぐに出来るようになりません。ということで、英語ができる=努力を続けた、という証となります。よって、ある人が英語ができる場合、企業側は「この人は努力し続けることができる」と捉え、その忍耐強さを買われ、採用に結びつくと言うこともあるかもしれません。

これは体育会系の部活を長くやってきた人を評価する、と言う事にも似ているかもしれません。

どれだけ英語を勉強したら英会話できるのか?

海外展開企業は生産性が高い→給料も高い?

中小企業白書によると、海外展開の実施状況と労働生産性とのあいだには正の相関関係が見られる、と言うことです。

よって、

海外展開している企業は生産性が高い→給料が上がりやすい

そして

海外展開には英語が必要→英語ができる人を雇う

だから、英語を使える人は、給料が上がりやすい企業にいるから給料が高い、のかもしれません。(100万円の差がつくまでかはわかりませんが)

大人はわからないが子供に英語はやった方が良い

大人は英語ができるようになったからと言って、英語を必要としない会社では、給料は上がらないでしょうし、雇用が流動化していない日本の社会において、海外展開している会社に(=給料がる可能性を秘める)移る、というのははむつかしいかもしれません。

大人にとっての英語は年収に簡単には結び付かないでしょう。

しかし、これからいくらでも道が開けている子どもは、英語を習得しておくメリットはあると考えられます(経済的に)。

英語の経済的メリットは統計に表れている

巷に言われている、子供の発達させるべき能力と、経済的なメリットに関して、統計的に示されているものは多くありません。(調査されておらず真偽は不明ということ)

しかし、英語は調査されていて、メリットを得られる可能性が明らかになっています。英語に注力する事は、他の手段よりも合理的と言えるでしょう。

子どもは英語をやるべきです。