英語と年収の関係などについて、度々参照しているNikkei Styleに、
という記事が掲載されていました。
私はいつも、英語をやるメリットをお金、年収などと絡めて紹介しておりますが、それは私は英語真理教ではなく、「英語はメリットがあるから学ぼう」という立場だからです。
もちろん英語ができれば楽しいこともあるでしょうが、そういう目的ではなく、実利があるから学ぶべきと言う立場です。
英語はどのように影響するのか
記事の要点は転職市場において
- 年齢が上がるにつれて年収差が出る
- 女性は男性より影響
- が大きい
- 電機業界で影響が顕著
と言うことです。
英語の効果は焦るな!
英語ができても、20代の若年層では年収差は出ませんが、50代になると、差は広まっていき、
男性で1.3倍、女性で1.6倍と広がっていくそうです。
すぐに影響は出ないようなので、若者は腐らず、研鑽を続けましょう。
女性はより英語の果実を楽しめる
年齢差の項でも書きましたが、英語による年収差は、男性よりも女性の方が差が大きいとの事です。
電機業界でも差がでる
電機業界(電気/電子/半導体)では、差が1.8倍となり、業界としては差が最高となります。
業界としては、と言う微妙な表現しましたが、この調査ではエグゼクティブ/経営と言う、業種(地位?)と言う分け方があり、こちらも高くなっています。
女性は英語を勉強するべき
年齢が上がるにつれて年収差大きくなる、と言うことについては、よくわからないので、ここでは何も述べません。
しかし、女性に関しては様々な調査が、女性は英語を勉強すべきと言うことを示しています。
給料を上げる要素は様々あるのでしょう。英語よりも上げる要素はあるでしょうし、業界によっても差はあるのでしょう。
しかし、給料アップと相関関係が判明しているのは英語だけです。
女性は、万難を排して英語を勉強しましょう。
電機業界は日本が弱いから?
グローバルな業界だから?
電機業界では英語が大きな年収差となる、と言う事ですが、その理由として
国をまたいだ電機・電子部品の開発プロジェクトの進行や、生産設備の管理など、英語力+特殊な知識を生かすことにより、高年収を望むことができると考えられる
ということで、グローバルなサプライチェーン・分業が進んでいるからのようです。
グローバルなだけか?
しかし、機械(自動車/プラント/精密機器)も、特に自動車、はグローバル企業であり、サプライチェーンもグローバルで水平分業が進んでいます。
ですが、電機に比して差は大きくありません。
その理由は書いてありませんが、その理由として
電機は「日本企業が弱く」、自動車などは「日本企業が強い」から
ではないかと思います。
電機は外資(と)の競争
ご存じの通り、電機業界は日本企業は残念ながら負け組で、国際的には大手ではありません。
最近では、半導体不足による各種製品の納期遅れ等が話題になりました。
半導体の国際競争に負けて国内に生産工場がなく、ほとんどを輸入に頼っていたため、安定供給の観点から、半導体大手の台湾メーカーTSMCの向上を誘致したことは、大きなニュースになりました。
携帯電話、白物家電ももはや日本メーカーは国際競争力を失い、グローバルなシェアはほとんどありません。
ということで、電機の産業では、転職市場は外資「も」、もしくは外資「が」、メインプレーヤーとなり、その報酬体系もグローバルな基準となって、年収が上がっているのではないでしょうか。
電機産業では日本的企業文化はない?
翻って、年収差が大きくない機械産業。自動車産業などは、まだまだ日本企業が頑張っている分野。グローバル市場でも少なくないシェアを保っています。
よって日本的企業文化が残っていて、報酬も日本基準。よって、終身雇用で年功序列な給与体系なので、差がつかない(つけられない)のではないでしょうか。
日本的企業文化が電機産業においては存在しずらいのです。
国際競争は避けられない
しかし、この日本型雇用も風前の灯火。あのトヨタでさえ、終身雇用は難しいと語っております。
参照:日経ビジネス「終身雇用難しい」トヨタ社長発言でパンドラの箱開くか
皆さんご存知のように、日本は少子高齢化。それに加えて最近は急激な円安。
考えている以上に早く日本型の雇用システムが崩れる可能性があります。
そうなれば、コミニケーションツールである英語ができなければ、生きていけなくなる可能性があります。
その日に備えて英語を学習していきましょう、特に女子は。