AERA:英検 準2級合格した6歳児
6歳で英検準2級に合格した児童の勉強法についての記事がAERA出ていました。
英検準2級と言えば、高校レベルの内容。それに6歳時が合格するなんて凄いですね。
参考になるかと思いますので紹介させていただきます。
6歳で「英検準2級」のスーパーキッズはどう育った? 家庭学習法を大公開〈dot.〉
両親は英語を話せず
この児童は、英語の保育園に通っているものの、狙って入れたわけではなく、他の保育園に落ち続け*、ある意味しょうがなく、この英語保育園に入ったそうです。また、両親は英語も話せず、英語に熱心な家庭であったとは決して良さそうです。
また、3歳まで日本語も英語もほとんど口にせず、「検診では言葉の遅れを指摘されていた」とのことで、むしろ言語には不得意な子どもだったようです。
(*これは学力的にふるい落とされたわけではないと思います。大都市では待機児童問題があり、ここ富山の様に最寄りの保育園、幼稚園にほぼ無条件で入れるわけではありません。行政による「親」に対する審査で落とされたのだと思います)
勉強方法:音声付単語教材を中心
英単語教材は普通
勉強方法としては、市販の音声付の単語帳を用いて毎日15分親子でリスニングとリピーティングを行っていたとのことです。
写真を見る限り、私たちの生徒が使っているものと同じもので、特別なものを使っていません。
ちなみにこの写真に出てくる【CD付】 英検準2級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)、私たちはおすすめしています。
ぜひとも一度手に取って見てみてください。
英検=語い、と言うより英語=語い
語い力は最重要
何度も繰り返し繰り返し申し上げておりますが、英検には語い力が最重要です。
と言うよりも、
英語(言語)は語い力が最重要
です。
語い力が解決してくれる
語彙力があれば、英語に関するほとんどの事は解決してくれます。
これは英検準2級にもちろん当てはまります。大問1、2、リスニングはほぼこれでいけます。
長文、英作文は国語力が必要
長文は言葉さがし
長文問題は、Eメールや環境問題に関する文章が出てくるなど、子供になじみはなく、またお堅い内容となっています。
しかし、問われている事は単純で、言葉探し、文脈探しの面があります。問題文と同じ言葉を本文で探していけば回答できます。
英作文は得点をくれるが、、、
英作文も、高い論述は要求されていません。聞かれたことに対して、論理的に答えられれば、得点できます。
今で受験した生徒の答案と、結果を見ているとその様に言えます。
国語力は語いでカバー
語い力がカバーしてくれる
ということで、6歳児が英検を受けるに当たっては、何を聞かれているか、どこに書かれているのかなどを探る「国語力」が課題であるといえます。
この国語力、向上させるのはなかなか難しいです。一朝一夕にできるものではありません。
しかし、語彙力はできます。「ひたすら繰り返し読む」ことで。
記憶するわけですから、この単純なことをするだけなんとかなります。
英語教室として語い力にのみフォーカス
私たちは、英語教室として、「国語力」の面より「(英語)語い力」に手を付けさせています。
生徒さんは「英語」を習いに来ているのであって、国語ではない、と言うのはもちろんですが、英語においては「語い力」がカバーしてくれますので。
あれもこれもできません。 「やらないことを決める」という戦略が必要です。
スーパーな子と比べない
最後になりますが、この子と我が子を比べる必要は全くありません。この子はたまたま、英検と相性が良かったのです。
世間には幼いのになぜか、「逆上がりができる子」、「縄跳びができる子」、「漢字ができる子」「本を読める子」等がいます。
しかしその子達がずっと、その優位性を持っているわけではなく、そのうち追いつくことができます。たまたま早めにできるようになっただけです。
しっかりと子供の目標(ゴール)を定めて、そこに至る道をなるべく、直線、平坦にしてあげる事が重要です。
(参照記事:スーパー小学生の 英検は気にしない)