高校生新聞、と言う大人(企業)が運営する新聞に、高校3年生の記者が書いた、
「ノー勉」状態から1カ月の勉強で、英検準2級1次試験を余裕で合格できた方法
と言う記事が載っていました。
ちまたでは、時間軸や高校生の生活リズムを無視した勉強法が多く紹介されている中、1ヵ月と言う時間軸で英検準2級に合格する方策というのは、興味深いです。私個人としては、もう少し違った意見も持ってますが、実際に高校生自身が取り組むみ、合格した方法ですので、参考になるものです。
勉強嫌いだけど、英検準2級今受かりたいと言う学生の方には必読の記事です。
この記事による英検対策の要点は?
この記者のお勧めの勉強方法の要点は、
- 単語重視
- 過去問も見てみる
と言う2点でした。
単語は英語、いや言語の基本
この単語重視は、英語だけでなく、あらゆる言語の基本だと思います。
なぜなら、知らない言葉は絶対に聞き取れないし、話せないし、理解できない。
ですので、より多くの言葉を知っておく、と言うのは英語力アップの秘訣です。
何をどれくらいやるの?
この記者は、
全部完璧にはできなくとも、試験日まで毎日単語帳を読み込みます。間違えたからといって、復習のために先に進まないのはダメ。全ての範囲に触れることが大切で、マークシートのテストでは「浅く広く」対策するのも時に重要です。
とのこと。
実際に、どれぐらいの単語量を、何回くらい繰り返していたのか、と言う情報はありませんが、回数をこなす、と言うのはかなり重要なことです。
この記者は、英単語帳を使われたようですが、私個人の意見としては、旺文社から出ている「7日間完成」シリーズの英検準2級版に出て聞くる重要単語や、問題の選択肢等で充分だと思います。
長文対策
長文に関しては、
2週間前から過去問を始め、3回解きましたが、これはできるだけ多い方が良いでしょう
と言うことでした。
「3回解いた」意味が微妙ですが、記事の後の方に、詳しく書いてある勉強計画を見ると、
2、長文または英文解釈などを解いてみる(2、3日に1度)。
とありますので、2週間(14日) ÷ 3日≒4
ですので、英検1回分(長文4問)を解いたと言うイメージでしょうか。
これについては、これだけで解けるのかな?と言う思いもなくありません。
しかし、実際の試験時の戦略として、長文を軽視すると言うのはアリだと思います。
というのも、長文は時間をかけて読んだ挙句、
よくわからん
と言うことが起きかねません。特に得点配分も高くはないので、英作文に重点的に取り組み、長文問題は最悪、「勘」で行くのも良いでしょう。
色々あげているけど英作文は?
リスニングについても、少し言及しています。
しかし、気になるのは、英作文対策が全く言及されていないところ。
英作文は、英検準2級合格にはかなり重要なパート。私自身は、英作文対策こそ合否を分ける、と考えているくらいです。
ここについてもぜひ知りたかったです。
英検合格ならこの勉強で良いが、、
ここに掲載されている勉強方法は、英検、今回の場合は英検準2級、に合格することだけを考えれば良い方法でしょう。
しかし、このブログを見ていただいている方やその他、若者世代は、英語が使えるようにならなくてはなりません。その場合、この勉強方法では不十分です。
英語を聞いて、話すと言うコミニケーションの基本ができるになるためには、英語の音読が不可欠です。
しっかりと普段から音読をしていきましょう。
最後に偉そうに
我々のようなプロからすると、ツッコミどころ満載ですが、実際に高校生が受かった勉強方法ですので、英検に合格することだけが目的の学生さんは参考にすべきでしょう。
しかし、高校三年生が、自分の行ったこと、その分析、そしてそれを文章にした、と言うのは素晴らしいことだと思います。
私が高校3年生の時こんなことができたか、考えてみましたが、絶対にできなかったと、断言できます。
このような点は、この記事の前文に書いてある、
私の英語のレベルは、学校の定期テストで平均点前後
と言う事を考えると、この記者さんはもともと賢い子なのではないか、と思われます。
もともと英検準2級に受かる素質と素養があった(しかし、文章を書いたりと勉強以外のことに精を出し、今回英検に本気で向き合った。賢い学校の生徒にいがち。)のではないかと、邪推してこの記事を終えます。(2次試験の面接はどうだったのかな?これも気になる)
読んでいただきありがとうございました。