子供の英語教育は家庭で

東洋経済新報社のオンラインサイトに、小学生の英語教育について、「英語教育の第一人者」である佐藤久美子氏の記事が掲載されていました。

小学校の英語教育の現状と課題、学習サポートで親が意識したいことについてのアドバイスが載っていました。

私自身も、子供への英語教育方法は大変難しいと感じています。

答えは無いのでしょうが、、、

現状、子供は英語が好き

このサイトが作成した英語が教科としてとして始まる3年生から6年生までを対象としたアンケートによると、いずれの学年においても「好き」が「嫌い」を3倍程度上回る結果で、ある程度初期の教育としては成功しているようです。

この「好き」「嫌い」というのは、子供が前向きに学べるかどうか非常に大切な要素であり、嫌いになってしまっては将来の芽をつぶしてもらうことになるので、慎重な扱いが必要です。

英語が好きなのは楽だから

しかし注意しなければいけないのは、「好き」というのは往々にして「楽だから」と言う要素があることも見逃してはいけません。

我が子もそうですし、スクール生の学校の先生・授業に対する評価を聞いていると、

  • 授業が楽(要求が高くない)
  • (授業担当の)先生が厳しくない

などの点から当該授業への評価が高いと言うことがよくあります。

私の感覚ですが、小学校の英語の授業は、この「楽だから」と言うことも、大きな要素を占めているのではないかと思います。

英語の学習時間が足りない

もちろん英語を嫌いになられては困りますが、ここで問題になるのは、英語の学習時間が圧倒的に足りないと言うことです。

当ブログでも繰り返しお伝えしていますが、アメリカ国務省の調査を援用すると、日本人が英語を獲得するには約2000時間の学習が必要になるそうです。

この2000時間と言うのも、外交官が職業として学習に励んだ上ですので、かなり濃密な時間でしょう。

1週間に50分レッスンを1回か2回程度、大して負荷がかからない程度に学ぶレッスンであれば、2000時間達成には大して貢献しないでしょう。

という事は、学校で行う英語の授業は英語学習と言う点で期待するのは難しいと思います。

英語は家で学ぼう

では、もっと学校で英語の時間を増やせるのか?もっと深く学べるのでしょうか?

昔と比べてプログラミング、環境問題、マネー教育などが学校で触れられるなど、学ぶことが増えています。

加えて、先生の働き方改革などもあり授業時間を増やすことも現実的ではありません。

基礎となる、国語・算数などを疎かにすることもできません。

そう考えると、英語をもっとたくさん学校で学ぶと言うのは現実的ではないでしょう。

一生懸命やっている国や学校、先生には申し訳ないですが、英語に関しては自分で学んで行くべきでしょう。

(関連→時間軸を考えた英語学習についての記事