英語リスニングの学習方法は? (英検活用)

暮らしとお金の経済メディアであるリーモ(LIMO)に、英語のリスニング勉強法スキルアップを実感したい!どれくらいの学習時間が必要か?と言うあまりお金と経済に関係のない英語の勉強法が紹介されていましたので、紹介及び若干の考察を加えたものをブログにしました。

リスニングは、様々な人が悩み、そして学習の成果(上達しているのかどうか)がよくわからず、多くの人を「燃え尽き」させ、英語学習から追いやる鬼門の1つでもあります。

(過去記事:英語 リスニング対策はどのように?

聞けない3つの理由と対策(LIMO)

ここではざっくり、3つの原因が紹介されています。

  • 単語自体を覚えていなかったから
  • 文法が理解できていなかったから
  • 英語特有の『リエゾン』が聞き取れていないから

そして、それへの対策として下記のように挙げています。

  • 単語自体を覚えていなかったから

これは地道に1つ1つ単語を覚えていくしかありません。

その通りですね。

  • 文法が理解できていなかったから

スクリプトをじっくり読み、文法の理解が不十分なところをなくしていきましょう。

まあ、そうなんでしょうね。

  • 英語特有の『リエゾン』が聞き取れていないから

聞き取れなかった部分を繰り返し聞き

まあその通りでなんでしょう。

でも、これらを見てもイマイチ何をどうして良いのかわかりませんよね。

同じ思いを抱いた方は下記のように学習してください。

リスニングの学習の仕方は?

英検を活用しよう

私がお勧めしているリスニングの学習方法は、英検の問題、問題集を用いたものです

英検の問題は、一度解いてみて、“出来た出来ない”を判定し、大抵はおしまいですが、これで「おしまい」にしてしまっては非常にもったいないです。

何度も申し上げておりますが、英検は非常によくできた試験であり、非常に良質な問題です。

デーブ・スペクター氏も

「英検は真面目な話、良くできている試験です」

デーブ・スペクター氏、生放送で英検1級の合格証を披露「ガチで取りました」

自分のレベルに合わせられる

英検は級が細かく分かれているので、それぞれ人のレベルにちょうどマッチした問題、問題集に出会えます。自分の受ける目標級の問題を何度も聞く事は、リスニング能力が向上します

また、自分が通った合格した級の問題を聞くことも素晴らしい勉強法の1つです

合格したといっても、リスニング問題での得点は、なんとなく肝となる部分を聞き取れたから得点できた、と言うケースは少なくありません。

もし信じられないならば、ぜひ自分が合格した英検の級の問題を聞いて、何と言っていたかを頭の中に想像してみてください。ことのほかわかっていないと思います。

英検対策にもなる

英検の問題集で学習することにより、もちろん英検対策にもなります。リスニング全般の学習と、英検のリスニング対策をわざわざ別個に行う理由はありません。どうせなら、両方の為になる、「一石二鳥」となった方がよいですよね。

物語もリスニング対策として使える

また、私たちが音読の教材として使っている「Frog and Toad (がまくんとかえるくん)」や、「Run, Melos, Run(走れメロス)」などのラダ―シリーズも良い教材です。

これもレベル別になっているので、自分に適切な教材を選ぶことができます。

またこれは英検の教材のような短文の連なりではなく、本全体や、章全体が流れになっていますので、頭に残りやすい。

方法の部分:同じものを何度も聞く

ここまでは、リスニング学習に使える教材を紹介してきました。が、それらをどのように使ったらよいのか、という話です。

私がいつもお勧めしているのは、同じ教材、同じ文を何度も聞くと言うものです。

「これはすでに聞いたよ」、と言うもの、「またこれ?」と言うものを何度も聞いていく。(大体、こういう感想を抱かれている方の「同じ教材」を聞きこんだレベルは十分ではありません。)

次から次へと新しいものを聞いても、聞き取れた、聞き取れなかった、で終わってしまう。

音声は、どこが聞き取れ、どこが聞き取れなかったのか。なぜ聞き取れなかったのか、何て言っていたのか、を確認することにより、英語のパターン、発音のパターンを知ることができます。

このパターンを知ることは、英語のリスニング力の秘訣の1つです。

どれくらい聞けばいいの目安は?

かと言って、ずっ―と同じものを聞くのは、正直しんどい、という人もいらっしゃると思います。教材が同じだと成長も感じられませんし。

ではどの程度まで聞きとれば良いのか?それは、

英文を見ずに、シャドーイングできるようになる、位までは続けてほしいです。

このレベルと言うのは、ほぼ英文が頭に入っているレベルでしょう。

このレベルに達すれば、充分にリスニング力は上がっているはずです。

忘れてはいけない語彙力

ここで1つ確認しておきたいことがあります。それは語彙力の重要性です。

リスニング力の向上に、語彙力の向上は欠かせません。

なぜなら、知らない単語は絶対に聞き取れないからです。頭にない言葉は聞き取れる事はありません。

ですので、リスニング力の向上のためには、語彙力の強化も行うべきです。

そういう意味で、先に挙げたリスニング学習の目標であるシャドーイングできるようになる=文がほぼ覚えている、と言う状態にいろいろな分野本をしておくと言う事は大変効率の良い勉強法であると言う事は分かっていただけると思います。