英語の目的、目標は的確に→GOETHE

こんにちは。

昨日は最高気温30度、そして本日は18度。急に寒くなりました。12度も差があると、体が大変です。皆さん風邪など引かれていないでしょうか?

さて、Yahoo!ニュースに男性誌GOETHEの書籍紹介で「京大卒オタク女子も激推しする、画期的な英語学習本」ということで、「新しい英語力の教室」という本を紹介する記事が掲載されていました。

非常に短い記事ですが、私も常日頃から思っていることが書いてあり、記事にさせていただきました。

英語を学ぶ目的、英語の目標を考える

この本の著者、田中恵子さんは、まず

「自分にとっての英語できる事の定義」

新しい英語力の教室

に、ついて考えてみる事とあります。そして

自分に本当に必要な英語力を把握することが、1番効率的な英語学習につながっていく

同上

とおっしゃっています。激しく同意するところです。

日本でバイリンガルになれる!?

目的・目標設定次第で、英語のその後が決まる

英語を習わせるお母さんは注意

この、自分の中での定義、言い換えれば「英語の目標」というのが極めて曖昧な方が多いです。というのも、そもそも英語を勉強する目的が非現実的だったり、他の目的と矛盾するものを持っているからです。

その結果、目標が曖昧になり、結果的に英語習得の失敗に繋がります。

この「英語の目的が非現実的な人」は、小さな子を英語教室に通わせているお母さんに、特に多くみられます。

学生・社会人は目的・目標が明確

というのも、社会人や学生は目的や目標が明確だったり、教材や学習すべきことが明確なことが多い。

例えば社会人であれば、英語の目的は仕事です。そして目標は大体TOEICのある点数到達です。昇進試験に何点必要だとか、転職にはこれだけの英語力が必要であり、結局それがTOEICの点数であると。

学生の場合は、大学や高校合格であったり、また日々の学校の英語の授業の成績キープだったりと。

どうしたいのかの明確化はむつかしい

しかし子供の場合は違います。ます、特に習う必要は無い。また学校で成績がつくことはほとんどない。親自身は英語が得意ではないので、どの程度までの英語獲得を目指すのか、それにかかるコスト(時間的、金銭的、労力的)を想像することはむつかしい。

子どもの目的、目標を明確化するすることは容易ではないのです。

よって、親の夢見る目標が、「ペラペラ」だったり、「ハリウッド映画に出てくるネイティブ俳優のように」になるのです。

もちろん本気で俳優を目指させるのであれば悪くはないでしょう。

しかし大体は、「子供に良い大学に入れたい」、「医学部に入れたい」などの、別個に、そしてもっと明確かつ強い目標があり、これらは前記した「ペラペラ」にするという目標と矛盾し、親の迷走に繋がるのです。

これは他の習い事と違い、英語だけの特徴ではないでしょうか? (算数や理科でノーベル賞受賞者を目指させよう、という人はほとんどいないと思います)

もちろん、ハリウッド俳優のように英語を話せることに越した事はありません。

しかし日本人として英語ができると言うのと、日本人がハリウッド俳優のようにペラペラになると言うことには、雲泥の差があります。

そこを混同することで、子供への過大な期待につながったり、過大な出費につながるわけです。

【何度でも】子どもの英語は長期視点で

親の出費はよいが、子どもへの悪影響は、、、

親がお金を多く払う分には良いでしょう。それを望んでやっているのですから。しかし、それを押し付けられた子供にとってはたまったものでありません。

やたらと細かいところにこだわる英語やらされたり、妙に「癖が強い」勉強法を押し付けられたり。

下手をすると、英語を嫌いになってしまう可能性もあります。

ですので、特に子供を持つ親御さんは、「子供にどういった英語力を身に付けさせたいのか」と言うことを、現実的な視点で見つめ直し、それに向かって子供に習わせるのが良いと思います。

プリント式や文法学習を子供にさせることと同じくらい、「ペラペラ」を安易に求めてはいけないのです。