日経新聞によると、2020年度から小中学校の英語のデジタル教科書を無償提供することを文部科学省が決めたそうです。
デジタル教科書は音声を利用できるため、スピーキング力やリスニング力を高めることを期待しているようです。
(参照:英語のデジタル教科書提供 文科省、小中学校に無償で)
教科書は最良の英語教材
これは非常に良いことだと思います。
学校の英語教科書は、小中学生にとって最も頻繁に目にする英語教材です。
そして、この教科書は日本の英知を集めて作られた良書です。
よってこの教科書の内容をリスニングとスピーキングできるようにする事は、この上なく効率的な英語の学習になります。
だが英語能力は別の要因で決まる
ですが、これが日本の英語レベル向上につながるかどうかは別問題です。
というのも、すでに教科書の音声は無償で利用することができます。
各ページにQRコードが付いていて、スマホでそのコードをスキャンすれば音声を聴けるようになっています
これを知っている人、これを利用している人がどれだけいるでしょうか?
(参照: 英語 中学教科書の変更点←ベネッセ)
今の教科書になってから始まったものであり、歴史が浅いため、ご存知の方が少ないと言うこともありますが、これからもを利用する人は増えないでしょう。
デジタル教科書も同じことになるのではないでしょうか。
不便さが英語学習を妨げてきたのではないのです。
利便性は既に相当程度に
例えば、インターネット上には無料で英語学習できるものがたくさんあります。
YouTubeで検索すれば、ネイティブやバイリンガルから英語が学べるコンテンツはたくさんあります。
まあスマホのPodcastでも学べますし、無料もしくは格安で英語学習ができるアプリもたくさん出ています。
よくよく考えてみれば、教科書のCDだって、2000円位で入手できました。たいしてお金はかからなかったです。
これだけ環境が整っているのですから、独学で英語力は爆あがりで、本来なら私たちのような英語教室や英会話学校は商売は「上がったり」のはずです。
問題は利便性ではなかったのです。
英語学習で克服すべき事は何か
では英語学習において克服すべき事は何でしょうか?繰り返しになりますが、これは「続ける」と言うことです。
これは
の二つが必要なのです。
- 日々学習すること
- 1を継続させること
今回の無償化するような「学習の仕組み」はないよりはあったほうが良いに決まっています。
しかし、それが及ぼす影響は小さいと断言できます。
またそれと同じように広く誤解されている「ネイティブ講師」が必要なのでもありません。
「英語を続ける仕組み」を作ることが最も重要であり、難しい問題なのです。
https://ironwill-japan.com/english-textbook-read-aloud-online/