”大前研一”流、英語実況中継

週刊ポスト2021年12月3日号に経営コンサルタントの大前研一による英語学習方法が載っていましたので、紹介させていただきます。

大前研一氏は、世界有数の経営コンサルティング会社マッキンゼーの日本支社長を務め、また数々の経営に関する本も出版し、それらも英訳され海外でも出版されるなど、日本を代表するコンサルタントです。

大前研一氏

参照:大前研一氏も実践 英語力が加速度的に上がる“実況中継”学習とは

トップクラスのコンサルタントの勉強法

その大前氏が、どのように英語を習得したかが掲載されています。

若干大前氏についてもう少し紹介させてもらって、日本の大学、大学院で原子力を研究し、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得し、日立に入社しました。ですのでもともと原子力のエンジニアでした。

その後、経営学など特に学ばずに、マッキンゼーに移り、そこからトップコンサルタントとして活躍しました。

外国人観光客を英語で案内してチップを

さてここから、記事についての話ですが、大前氏の英語学習は、大学時代に好きだったクラリネットを買うための資金作りがきっかけ。

良いお金がもらえる欧米人相手の観光ガイドをして良いチップをもらうために、英語を勉強したと言うことです。

少し長くなりますが、そのまま引用します。

私が実践した英語勉強法は“実況中継”だ。通学中の電車の窓から見えている景色や、いま自分が考えていることを「和文英訳」せずにすぐに英語で言ってみる。すると、どうしても言えない表現が出てくるので、ネイティブの人に訊いて覚える。そのプロセスを繰り返し、言えない表現を一つずつ減らしていくのである。この“実況中継”学習で英語力が加速度的に上がり、のちに留学したMIT(マサチューセッツ工科大学)大学院でも、その後のマッキンゼーでの交渉や講演活動などでも大いに役立った。

大前研一氏も実践 英語力が加速度的に上がる“実況中継”学習とは

この学習方法は、「英語で考え、すぐに口に出す」、という回路作るために非常に有効であると思います。

ちなみにアナウンサーも、日本語ではありますが、見たものをすぐに言葉に出すと言う訓練をすると言うこと聞いたことあります。

問題は継続性

しかし問題は、どうやって続けるか、と言うことです。毎度毎度この継続性の話をして恐縮ですが、英語には継続的な学習が必要なのです。いかに優れた学習法でも、続けられなければ有効な英語学習方法とは言えない、と思います。

(参考:英語学習は「効果」×「持続可能性」で

実は私自身も何度か試したことがあります。それも大前氏がこの勉強法を紹介した本を読んだ時に試して見ました。

しかしなかなかこれが難しい。

気がつくと考え事をしていたり、他のことをしたり、といつの間にか英語実況中継方をしていたと言う事さえ頭からなくなっていました。

本当に意思が強くないと難しいと思います。

日本ではなく海外で効く?

この学習方法は海外留学などをしたときに有効なのではないでしょうか。

日本にいると、どうしても日本語表記が目立ち、また日常の事を考えてしまったりと、気が散る要素がたくさんあります。

ですが、海外にいれば、英語などの外国語表記ですし、また日本のことを考えることも少なくなります(中国や台湾だと微妙かも)。

ですが、「0か1か」ではないので、気がついたときに行うだけでも、効果はあるのでぜひやってみてください。

でもやっぱり英語音読してね

でも、英語の基礎力を身に付けるには、やはり英語音読が有効だと心から信じてますので、英語発展途上の方は、英語の音読をやって下さい。

もし英語音読をやってみたい方がどのようにしたら、等、疑問や質問がある方は、ぜひご相談下さい。