日経新聞から英語学習法について
4月2日付のNikkei style (日本経済新聞系)に、英語独学の合理的な方法を説いた「英語独習法」と言う書籍が紹介されていました(著者:今井むつみ)。
著者は認知科学の研究者だと言うことで、
認知科学の観点から「合理的な学習法の提案」と「その理由としくみを解説する」
Nikkei style のサイトより
内容の本だそうです。参照はこちらから
既視感ある触れ書き
何か似たようなものを見た
このような紹介や本の帯、既視感ありませんか?
やれ、
脳科学的に正しい〜
メンタリストの〜
ハーバード流〜
外資系の〜
ネイティブも〜
などなど。ですが正直
「またか」
と思いました。
木を見て森を見ずの英語勉強法
確かに、これらの本は理にかなっているのでしょう。
しかし、こういう本は昔々からあります。
そして、手を替え品を替え紹介され、年に何冊も似たような本が数多く出版されています。
けれども、少しも社会は変わってません。
そしてロングセラーというものもありません。少し経てば忘れられてしまうものばかりです。
有益ではあるのでしょうが、有用ではないのです。
ビリーズブートキャンプを覚えていますか?
一世を風靡したビリー隊長
皆さん、今から10年以上前に
「ビリーズブートキャンプ」
と呼ばれる、ダイエット法、エクササイズが流行ったことを覚えていますか?
米陸軍の新兵訓練(これをブートキャンプと言う)の教官だったビリーさんという方が、軍隊の新兵訓練の様子を参考にして作ったエアロビクス法で、痩せられると大ヒットしました。
私自身も、一回だけ所属先やったことがあります。
その時は、少し運動不足だったものの、まだまだ中学生に負けないくらいの体力がありましたが、正直最後へばってしまいました。
太ももに疲れがきて、足をあげるのが大変でした。
消えていった、あっという間に
「これはすごいエクササイズだ!」
と終わった直後は思いました。
しかしどうでしょう。
今となっては、ビリーさんは懐かしい人です。
今でもあの「キャンプ」をやってると言う人がいたら、ちょっと変わった人です。
少し例え話が長くなりました。
目的を達成できないものは無意味
いくら有益なダイエット法でも、続けなければ痩せられません。
あのキャンプは、運動強度が高く、論理的には、あっという間に痩せられるものだったのかもしれません。
しかし強度が高いおかげで、多くの人達が続けられず、結局「痩せる」と言う目的を達成できなかった。
これと同じことが英語でも言えると思います。
繰り返しになりますが、英語は2,000時間以上学ばなければ身に付かないと言われています。(→こちらのブログを参照)
学び続けなければならないのです。
いかに有益な勉強法でも、続けられなければ意味のない方法なのです。
考えるべきは、細かいテクニック(勉強法)ではなく、いかに続けられるか、という事です。