気づいてみれば9月も今日も含めてあと2日。昼間は暖かく、締め切った車内に乗り込むとは暑いくらいですが、朝晩はかなり涼しく、私も鼻風邪をひいてしまいました。
さて今回は、久々に、英会話教室、英語教室とはどうあるべきかということを考える機会がありました。
なぜ日本人の英語力は改善しないのか?と言うことを考えました。
英会話教室は増えてきたが、、、
英会話は、昔からその重要性が挙げられ、その英語ビジネスも年々拡大してきました。
1990年代には、英会話がブームとなり、駅前留学のNOVA、ジオス、AEON、ECCなどの英会話教室が次々と誕生しました。
では英語を話せる人は増えたでしょうか?
まず肌感覚として、全く感じないのでは無いでしょうか?
その肌感覚はおそらく正しく、2017年に講談社が行った、純ジャパ1,000人に聞く、「インバウンド2000万人時代のおもてなし英会話力調査」という、純ジャパ(純粋ジャパニーズ=留学や海外生活の経験がなく、日本の学校で英語を学んだ人)を対象に行った調査によると、
自分の英語力は、半数近くが「ほとんど話せない」(43.5%)し、話す力は「小学生レベル」(49.9%)。
純ジャパ1,000人に聞く、「インバウンド2000万人時代のおもてなし英会話力調査」
「話すことも聞くことも問題なくできる」英会話力のある純ジャパはたった2.5%。話す力が「仕事ができるレベル」なのも2.2%。
同上
となっています。
なぜ同じ英語学習法を続けるのか?
これらの数字をみてみると、今までのスタイルの英会話教室は、失敗もしくは、成功していない、と言えるのではないでしょうか?
英会話学校ブームから約20年。日本人の多くは、英語習得を夢見て、安くないネイティブが売りの英会話スクールに払ってきました。
しかし、結果は上記の通りです。
ではなぜ日本人は、今まで失敗してきたことを続けるのでしょうか?
日本人の特性を考える
日本の失敗の本質
「失敗の本質」と言う、なぜ日本は戦争に負けたのかと言うことを分析した名著があります。
その中に「(日本の)狭くて進化のない戦略オプション」と言う章があります。そこでは日本人(軍)について次のような記述があります。
日本軍の戦略概念は極めて狭義で、小手先戦術に優れていた。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 P289
状況に合致した最適の戦略を、オプションの中から選択することが最も重要な課題になるはずである。ところがその(戦略)思想は一貫して変えられることがなかった。
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 P292
これはまさに、私たちの英語学習における性質を表していないでしょうか?
近道に飛びつき、失敗しても思想は変えない
インターネットから小手先の英語学習方法を拾って来ては試す。最近ではスピードでラーニングができるという学習方法が流行ったりしました(本サービスは終了)。
英会話では英語が話せる人は増えていない、と言う「状況」にもかかわらず、他のオプションを検討せず、ただネイティブがいる英会話教室に通い、お金を無駄にしていく。。。。
英語だけではなく隅々にまで
ちなみにこれは英語だけに限りません。
世界ではとっくに終わっているコロナ禍。
いまだにわが国だけは、行動制限や、マスク、三密がどうのこうの、と科学的でなく、また2年たっても効果が確認できていない方策を、未だに繰り返そうとしています。
私は、毎年この寒暖差が激しい時期に風邪をひくのですが、今年も半袖を着続け、寒くて風邪をひきました。
たびたび先の大戦時の日本軍の愚かさは、時として驚きますが、私たちは今も変わっていないのです。
是非一度、盲目的に英会話に行くのではなく、英語が出来る様にならないかを考えてみてください。
(もしよければ、私たちにお尋ねください)