「英語学習法」ダイヤモンドの記事から
たびたび、ネットや新聞に掲載されている英語学習などに関する記事を本ブログで紹介しております。
今回は、Diamond Onlineに、岩波書店から出ている「英語独習法」の著者が認知科学に基づいた英語学習のヒントが載っていました。
その中で、私が気になった部分だけを紹介させていただきます。
(参照:「恥をかかないビジネス英語」、認知科学者が教える正しい独学方法とは)
記事によると
日本には認知プロセスの観点からすると、不合理な学習法が多くあります
同サイト
とのこと。
そして、英語独習法という本では、
「合理的な学習法の提案」と「その理由としくみを解説する」
同上
としており、そこでカギとなるのが「スキーマ」と言う概念だそうです。
スキーマは『知識のシステム』というべきものですが、多くの場合、持っている意識はありません。例えば、子どもや外国人が話す日本語に違和感を抱くのはスキーマによるものです。(中略)
同上
英語にも同様のスキーマがありますが、日本語スキーマとの間に多くのずれが存在している。このずれを理解し、英語スキーマを獲得することが英語上達のカギとなるのです」
なるほど、スキーマの習得と言うのは英語学習のスピードを上げてくれるんですね。
できるのであれば。
英語は続けなければならない
大事なことなので何度も繰り返し申し上げますが、英語の習得は、続けることが大切。
英語は約2,000時間学習しなければならないそうです。しかし続けてさえいればできるようになる。(参照:どれだけ英語を勉強したら英会話できるのか?)
だけどそれが難しい。ここが1番の問題点なのです。
皆さんは、どう英語を勉強したら良いのか、なんとかわかっているはずです。勉強方法がわからない、ではないはず。
「理屈がわかっていればできる」は誤り
ダイエットが良い例です。です。方法は分かっている。食べる量を減らし、運動する。
これだけです。しかしできない。
英語に関してもそう。
本屋に行けばたくさんの英語勉強法の本はあり、NHKラジオでは、無料で英語を習うことができる。
それこそYouTubeでは自分の気に入った人を探してその人から(一方的ではありますが)、英語を習えます。
でもなかなかできない。そこなんです。
重要な事は英語を続ける仕組みである
ですから、今英語学習者に必要なのは、方法論ではなく、続ける仕組み作りなのです。
この「言うは易く行うは難し」、本当に大変です。
- 覚えたつもりの英単語は、まるで頭に残っていない
- 相変わらず英語が聞き取れない
- 喋ればメチャクチャな英語しか出てこない
これが日常ちゃはん時で、いういう先の見えない時間が続くんですから。
- 自分は正真正銘の馬鹿なのかも?
- 自分だけは特別に英語ができない脳の構造なのではないか?
- なんで俺はアメリカ人じゃないんだ!
などと自分に絶望する時期が続きます。
それを乗り越える何かが必要なんです。
(参照:英語学習は「挫折」を避ける)
日本企業的「英会話教室」はダメ
英語を習いに行くのは簡単です。それこそ選び放題。
しかし見てきた通り、英語は習いに行くのではありません。何とか「続ける仕組み」を利用しに行くことです。
(参照:英語教室はウザくなければ)
やれ「ネイティブ講師だ」、やれ「なんちゃらメソッドだ」、などと売り文句がありますが、今の日本人の英語力を見れば、それらが失敗してきたのは明らか。
「品質で勝って、商売に負けた」日本の電機産業と同じです。
「良いサービスはあるが、話せるようにはならない」、これが日本の英語業界です。
このことを認識し、しっかりと対策を考えてくれる英会話スクールは少ないと思いますよ。
(参照:英語教室に何を求めるのか)