東進予備校の先生が書いた勉強法
「英語ができない」親が「英語ができる」子どもに育て上げるための勉強方法の紹介を目的とした書籍が紹介されています。
著者は、有名な予備校講師、安河内哲也氏。
ご自身で、「英語ができない」と認識されている方に、参考になればと思い取り上げます。
参照:「英語ができない」親が「英語ができる」子どもを育てる学習法とは?
今すぐ英語ができるを目指さない
この本で特徴的なのは、
「(現実的目標として)20代前半で英語が十分につかいこなせる」
としており、小学生でペラペラなど短期ではなく、非常に長期的な視点で見ています。
私たちも、この意見には大きく共感しています。私たちは、
18歳で英語で十分なコミュニケーションが取れる(留学にも行ける)
を目標としています。
この本の設計では、自己学習を前提としているようで、それが私たち英語教室の目標年齢より若干「あとズレ」していると考えられます。
とにかく、この目標設定とその達成時期は非常に重要で、その「ゴール」から今やるべき事が見えてきます。
(参照記事:Nikkei Style:英語の学習は逆算で)
そういう意味で、英会話に通うと言うのは非常にもったいない行動であると私たちは考えています。
どんな英語を学ぶ?具体的行動
では、どうやって?この本では、各年代ごとの学習方法が紹介されています。
小学校の間は、
正しい発音の習得や、発音とアルファベットの関係を知ることで、無理なく音になじませる。
kirei styleの紹介ページより
中学校で本格的に学ぶようになったら、
中学校の3年間では教科書を丸暗記できるくらい使い倒す。
kirei styleの紹介ページより
高校
「大学受験用の勉強は高3の後半」と割り切り、2年生までは音読や英文の書き取り、文法、単語例文などの学習に力を入れる。そして、中高を通して海外ドラマや洋楽に親しみ英語を楽しむこと、発音認識アプリなどを活用する
kirei styleの紹介ページより
このように具体的に示しています。
ところで、この中で中学生の部分。教科書を使い倒す、この意見に私は大賛成です。
中学校の英語教科書は秀逸
よく練られた教科書
中学校の教科書は、非常によくできていて、実用的です。
試しに、教科書の監修者を見てみてください。たくさんの、それも大学教授などの専門・研究者が知恵を絞って、一冊の教科書が完成したことがわかります。
市販の英語勉強本は一人で書いている本が多いです。それが悪いとは言いませんが、工夫のほどは教科書に軍配が上がるでしょう。
言葉は語い 教科書は丸暗記
そしてその教科書丸暗記する。
「詰め込み教育」などと批判的に思う必要ありません。
言語は語い力(ボキャブラリー)です。どんどん、詰め込むべきです。
考える力が養えない、などと思う必要ありません。それは他の科目や授業でやる。英語の時間は、言葉を学ぶ時間で、授業の目的を間違えない。
(ちなみに、バイリンガルで有名なゆりやんレトリィバァも教科書を音読しているようです)
欠けている「人間と言う視点」
この本の通りやれば必ずや英語を使える人間になるでしょう、実践できるのであれば。
そう、ここに欠けている視点は、学ぶのは人間で、しかも子供だ、という事。
機械であれば、実行できるでしょうが、多感で複雑な子供が行います。
部活もあれば、他の習い事もある。中二病と言う不可避の病に罹患し、恋の病にもかかる。
この要素が抜けています。
英語音読スクールとしての考え
とは言え、私たちも日本国内で十分にバイリンガルになる事は可能だと考えています。
英語音読を勧める意味
私たちが英語が話せるようになるには、下記の三つのことを念頭におく必要があると考えています。
- とにかく続ける
- 語彙をふやす
- 語彙を増やすのは口で(しゃべって)
この辺の詳細は過去のブログに譲るとして、
- 本の音読は家でもしやすい(続けやすい)
- 本は語彙が豊富
- その本を音読する
と、この3つを同時に満たすことができる方法が、英語の本の音読なのです。
しかし、上で述べたように、人間は機械ではないので、様々な外的、内的要因によって影響を受けます。
それをスクールとして進捗を管理して、学習を促進、動機付け、たまに強要(!だけど最も重要)するので、私たちのスクールでは、英語ができるようになるのです。
よって、ここ高岡でバイリンガルが生まれるのです。
参照記事
続けることの大切さ どれだけ英語を勉強したら英会話できるのか?
語い力について やはり英語は語彙力 東京オリンピックから